Introduction of Japanese toys
Ultra Seven
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
玩具レビュー340は、ウルトラセブンの
ブルマァクのオリジナルスタンダード
サイズソフビのレビューです。
ウルトラセブン
1967年10月1日~ 1968年9月8日TBS系で放送された
円谷プロ製作の空想特撮シリーズです。ウルトラマンとは異なる侵略をテーマにした
SF色の濃い内容で、今でも多くのファンがいる
名作で、その後ウルトラ兄弟の設定が追加され
ウルトラマンシリーズの1本とされていますが
放送当時は、独立した作品なのでウルトラマンが
助けにくるなどの枠を超えた交流は描かれていません。
■ウルトラ兄弟前のセブン
ウルトラセブンは1967年に放送され
マルサン商店からソフビが発売され
ますが、当然放送終了後に生産も
略終了し、マルサン商店もマルザンに
改名して1968年に倒産してしまいます。
普通の作品やキャラクター玩具ならば
これで、終わりです。
ですが、当時の子供達はウルトラセブンや
怪獣の玩具を手放さない子供多く
放送終了後も、ソフビを公園で持って
行って遊ぶ子供が居ました。
この頃のウルトラセブンは、雑誌などで
ウルトラマンと共演したような絵などは
書かれますが、別作品であり
ウルトラ兄弟に、組み込まれる前は
独特の存在感がありました。
この頃のセブンのメディアの扱いも
今のような最強の戦士のような
後付けのイメージは無く、シンプルな
1人の宇宙人としての人気が、ソフビにも在りました。
帰ってきたウルトラマンの中に
登場した驚きや感動と言うのも
当時しか味わえないインパクトなので
伝えるのは難しいのですが
このソフビは、間違いなく兄弟前に
マルサンが造形したセブンを
ブルマァクが販売したものなので
後のセブンのソフトは違うモノがあります。
■スタンダードのひみつ
ウルトラセブンのソフビは、現状
このサイズが約23cmなので
スタンダードと呼ばれていますが
発売当時のマルサンでは、今回の
ソフビを「小」としています。
ソフビだけで言えば、後々の
ウルトラ兄弟の小ソフビからしても
おかしいのですが・・・
これはウルトラマンの大ヒットで
ウルトラセブンは、準備段階の予算は
大きく確保され、ウルトラホークや
作戦室、ポインターなど、大きく
グレードアップしていますが
1本の製作費は、セーブされた事から
等身大の回を設ける事や、怪獣に
スーツアクターの入らない操演怪獣
などを使うなど、予算を抑える案が
あり、1クールでは等身大だけで
終わりスタジオ(セット)を使用しない
チブル星人などの回を実現させています。
この事と、ウルトラマンとは別作品の
キャラなので、等身大と巨大化のセブンを
ソフビでも分けて発売した表記が
このスタンダードが「小」とされた記載で
したが、後々ウルトラ兄弟に組み込まれ
ると、この表記も浮いてしまい
ウルトラマン・他と比較されると
なんで、スタンダードじゃないのか?と
逆の疑問が産まれてしまっていますが
当時としては、別作品なので何も
おかしな表記ではありませんでしたけども
当時も、子供はゴモラやレッドキング
バルタン星人と、セブンを戦わすのには
23cmの小サイズが、ベストなので
小サイズが売れ、番組は巨大化変身が
あたり前になったので、大サイズが多く
作られますけども
子供には、その違いは理解されなかった
事から、今でも大サイズの在庫は多く
スタンダードは、ブルマァクでも希少な
存在で、プレミア価格もスタンダードが
高価格な状態になっています。
ウルトラセブンを前から観ると
ウルトラマンも、銀と赤の表面に
高低差が在りましたが、セブンも
白いラインが高くなっています。
厳密にはセブンのボディのラインは
頭部やプロテクターと同じシルバー
なので、このソフビの白いラインは
放送前のNGスーツのラインが白だった
事から、早々に製造・販売された為のミス?とも言えます。
この放送当時のソフビが白いラインで
発売された事から、それから何年も
セブンのボディラインは白いモノが存在しています。
ウルトラマンのデザインモチーフも
矢(アロー)でしたけども、セブンも
同じく矢(矢印)が、モチーフで
白いラインが、プロテクター方向の上を
向く⇒の変形なのが解ります。
*ウルトラ警備隊のマークも同じく
赤い矢で、目(*ウルトラアイ)の
形になっています。
*ウルトラセブンの企画段階のタイトル。
マルサンと、この時期のブルマァクは
額のビームランプは紺色と言えるくらい
濃い青で塗装されています。
ウルトラセブンをサイドから見ると
アイスラッガーは、ソフビの製造的に
後方に反らすのが難しく、後頭部に
近いラインに処理されています。
腕の部分のプロテクターも、矢の形状で
コレは、腕が長くスリムに見せる効果も兼ねています。
また足側面のラインが、↓下を向いた矢
なののも、同じく足を長く見せる工夫で
デザイナーが、ウルトラマンを演じた古谷敏の
続投を望んだのに反して、アクションが出来る
上西弘次に替わった事から、スリムな
古谷敏のスタイルを補うラインを採用しています。
ウルトラセブンを後ろから見ると
腰の部分に逆Wの形状で、2つの矢を
モチーフにしたラインがあります。
ウルトラマンのように腰にブルマァクの
刻印を入れる事はしていません。
グローブも、シッカリウルトラマンと
異なる形状として造形されています。
ウルトラセブンの可動は、首と
手(ボディとの付根)と、足の付根が可動します。
ウルトラセブンの足の裏(下)は
ブーツとして造形されていて
ウルトラマンは、まったく異なり
別の作品のキャラとして、スーツの
異なる部分を忠実に再現しています。
右側に(C)円谷プロの文字が
横向きに凹モールドで入り
左足の裏にブルマァクの刻印が
入っていますが、ウルトラセブンの
文字は入っていません。
50年を超えてもメンテナンスの御蔭で
ウルトラセブンも綺麗に保っています。
■ウルトラセブン スタンダード ラインナップ
●マルサン
ウルトラセブン 350円 1967年
●ブルマァク
ウルトラセブン 350円 1969年
●バンダイ・ブルマァク復刻
ウルトラセブン 額ランプ水色 4410円 1999年
ウルトラセブン 額ランプ緑、プロテクター明青、線銀 5250円 2002年
ウルトラセブン 夕日カラー 20790円セット売 2012年
ウルトラセブン 額ランプ緑、頭部・プロテクター、線・銀 6300円 2013年
ウルトラセブン 額緑銀、目金 線白 6000円 2017年 *限定
ウルトラセブン 額ランプ青 6000円 2017年 *限定
ウルトラセブン 頭部・プロテクター青銀、線・銀 6480円 2017年
ウルトラセブン オール金色 6780円 2018年
ウルトラセブン クリアレッド *10000円 2018年
*チケットセット込・100個限定
ウルトラセブン 長 40m(ミクロ化可) 出身地 M78星雲・光の国
体重:3万5千トン 飛行速度:マッハ7 武器 家族構成 ウルトラ兄弟:三男 変身道具:ウルトラアイ スーツアクター 上西弘次、14.15話・菊地英一 造型 マスク・佐々木明 |
■メーカー・ブルマァク(オリジナル・マルサン)
■発売元 ブルマァク
■発売・Sales Year 1969年~1972年…(在庫的には1973~数年)
■当時価格 350円
■登場作品 ウルトラセブン(1967年)
■製品仕様 全長サイズ 約23㎝
ウルトラセブン 約300mm PVC製 彩色済み完成品フィギュア CCP 1/6特撮シリーズ 詳しく見る。 |