Introduction of Japanese toys
GUDON(Return of Ultraman)
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
玩具レビュー189は、帰ってきたウルトラマンに
第5話「二大怪獣東京を襲撃」と
第6話「決戦!怪獣対マット」に
登場する地底怪獣・グドンの
B-CLUB(復刻版)レビューです。
帰ってきたウルトラマンは、1971年4月2日~1972年3月31日
TBS系で放送された円谷プロ製作の特撮番組です。スペクトルマンと共に、第二次怪獣ブームを牽引し
長いウルトラマンシリーズの中で、最も多くの
ソフビを販売、ラインナップした番組で
売る怪獣が足りない為に、番組後半には1話に
新しい2体の怪獣(怪獣・宇宙人)を登場させると
言うソフビ販売サイドからスポンサーとして
要求が実現する程の大ブームになります。
■ムチムチ怪獣
グドンは、ツインテールと2話連続で
2体登場する怪獣ですが、製作準備期間が
短かった為に、「怪獣」の製作自体が先行した為に
デザイナーの池谷さんは、どんな話に
どの怪獣が出るのかを、知らないままデザインした
2体だった事から、グドンは手がムチで
ツインテールも、名前のように頭部に
2つのムチ状の角を持って、ムチ同士で戦う事になってしまいました。
ただ、ツインテールがウルトラ怪獣でも
異例な形状だった事もあって、その格闘は
誰も見た事の無い変わった格闘になり
両者共倒れにはならず、両者とも子供達に人気の怪獣になります。
■ピン売りのセット販売
帰ってきたウルトラマンの放送時期には
ウルトラマンやウルトラセブンの頃よりも
日本経済が発展し、カラーテレビの台数も
増えて、何より子供に玩具を買ってあげる
余裕が出て来た時期でした。
そんな中で、子供が最も欲しがる玩具の
1つが、金曜夜7時に大人気放送中で
第2次怪獣ブームの柱になっている
帰ってきたウルトラマンの怪獣達でした。
帰ってきたウルトラマンは、セブンまでとは
異なり、東宝映画の大きなスタジオを
最初に使用した事で、アボラスとバニラなど
2対1での格闘が出来ない小スタジオの枠が無く
デットンやサドラー、グドンとツインテール
など同時に2体を相手に戦うシーンを展開出来ました。
その中でもグドンとツインテールは
子供にヒットしたマッチングで、玩具店では
大人が驚く、別々の販売なのに2体同時に
欲しがる子供が出て来てしまい、まるで
セット売りのように、この2体は売れて行きました。
ウルトラ怪獣は時に、カッコイイ怪獣よりも
カネゴンやガラモンが売れ、アーストロンよりも
タッコングや、グドンとツインテールが
売れる不思議なくらい、作品と合致して
敵役キャラ玩具が売れるシリーズです。
グドンを前から観ても、トゲトゲで
作中のグドンよりも頭部が大きく
造られていて、角や突起の先端は
少し安全上丸くなっています。
また、当時の1971年には地味と
判断されたのか、成型色は赤でしたが
地底怪獣らしいブラウンが略全体に
吹き付けられている、贅沢な包み
塗装に近い仕上げになっています。
*個体の成型色はクリーム色。
サイドから見ると、珍しいのは
目が閉じてる(笑っている)ような
「~」の目なのと、大きくクチを開いています。
背中など全身のトゲの分、体が
大きく見えますが、本体は
宇宙人なみに細い怪獣でもあります。
手の先端の鞭(ムチ)状の部分も
細かいモールドが施されています。
後ろから見ると、チャック隠しが
デザイン状の繋ぎ目とマッチした
スーツを、そのままソフビでも
継承していて、ブルーメタリックが
薄く吹かれていて、いい味を出している背中です。
また、尻尾もストレートでは無く
波打って蛇行しているのが凄い再現です。
可動箇所は、首と腕と足の着け根の関着で可動します。
足の裏(下)には、右側に凹モールドで
ブルマァクの刻印があり、
左側にはバンダイの文字が入って居て
グドンの文字が刻まれています。
オリジナルも、バンダイの文字が無い
だけで同じです。
この足の裏が成型色なので、本来価格的には
茶色にしたいなら、成型色を茶色にしますが
吹きつけ塗装で、殆ど茶色で包む贅沢な
塗装がされた1体です。
地底怪獣グドン 身長:50メートル 出身地 奥多摩・第二採石場 スーツアクター 遠矢孝信 |
■地底怪獣グドン カラ―バリエーション
地底怪獣グドン 赤 350円 1971年
地底怪獣グドン クリーム 略茶色の包塗装 4800円 1998年 NO.1798
地底怪獣グドン イエロー 4800円 2000年 NO. 1955
地底怪獣グドン 蓄光 5000円 2006年
地底怪獣グドン ブルー 6300円 2012年 イベント限定・+通販
地底怪獣グドン 蓄光・金吹 16200円*福袋セット売り
*ブルマァクから、71~72年に夜光塗料を
混ぜたバージョンが極少試作販売されています。
■メーカー・バンダイ(オリジナル・ブルマァク)
■発売元 (株)バンダイ・ホームプロダクツ事業部
■発売・Sales Year 復刻・1998年4月 NO.1798 元・1971年
■当時価格 350円 1998年 4.800円
■登場作品 帰ってきたウルトラマン(1971年)
■製品仕様 全長サイズ 約22㎝
S.H.Figuarts グドン バンダイ限定 ASIN B0845ZCBDG 詳しく見る。 |