幻の日本GPを走った6輪マシンの魅力!
Introduction of Japanese toys
F1 Tyrrell P34
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
玩具レビュー08は、*カルツォ製の
ディスプレイモデルカー1/43スケールの
タイレルP34です。
*カルツォ(Quartzo)ポルトガルの
メーカーで、レースカーをメインに販売
していて、カラーリングなどに定評があるメーカーです。
写真のモデルタイレルP34は、1976年
イギリスGP使用のタイプです。
1976年の第4戦スペインGPから登場し
たのが、6輪タイヤのF1マシンで
異例なスタイルと戦歴から、今も人気の高いマシンです。
その為ミニカーやプラモデルなどになる事が多い1台です。
タイレル・Tyrrell70年代はアメリカ英語の
直訳として、タイレルと言われ印刷・記載
されていましたが、後にイギリスチームの
言い方「ティレル」に統一されていきます。
1976年は、F1のレースが初めて*日本の
富士スピードウエィで開催された年で
パトリック・ドゥパイエの乗る4号車が
2位でフイニュシュしています。
*1976年のF1開催の正式調印時点に
JAFは「日本グランプリ」の名称を11月の
全日本F2000選手権に冠することを決めて
いた為にF1レースなのに「グランプリ」の
名称を使用できないことになり、日本初の
F1レースは「F1世界選手権イン・ジャパン」
と変わったタイトルに厳密にはなっています。
*グランプリ(GP)その国での最も大きな
レースに冠されます。
ですが、海外も含め76年日本GPと記載され
る事も多く黙認される事が多いのも事実です。
6輪にした理由とは!?
タイレルP34は御覧の通リ前が4本
後ろが2本の計6本のタイヤで走行する
F1マシンですが、そもそも何故4本から
6本タイヤに変更したかと言うと?
前に大きなタイヤが在ると空気抵抗になる
のは、新幹線や飛行機なども先端が細く
尖っているのでも解るように、前方の
空気抵抗は出来るだけ減らしたいと言う
願望から、タイヤを小径にすると言う
アイディアが、まず産まれます。
ですが、ブレーキの性能が小径だと落ちる為
に、前を4つにする事で4輪よりも、6輪だと
タイヤのグリップ、ブレーキ性能、安定性が
上がる事から採用したシステムでした。
その為、全長 4,318 mmに対して
第1ホイールベース 2,453mm
第2ホイールベース 1,993mmと言う、少し
不思議なデータが在ります。
その狙いの通リ>P34はレースで活躍します
けども、タイヤメーカーが10インチの
小径タイヤは、事実上1チームの専用タイヤに
なるので、供給・開発コストが掛かり、平等
では無い一面もある事から開発を渋ります。
他チームも6輪開発に乗り出していましたが
事実上タイヤ供給問題から、フェードアウト
していき姿を消してしまいました。
明確には1983年の規定で車輪は4輪まで
と言うレギュレーションが記載され、現在は
使用出来ない方式になった事でP34は、F1や
レースの歴史的に特異な存在として語られる
事になり、その後も模型やミニカーになる事
が多い、人気のF1マシンになります。
前から観るとフロントパーツの部分から
前輪タイヤが、少ししか顔を出してないのが解ります。
逆に後方から観ると、この時代の太い後輪
タイヤが大きく左右に張り出しているのが解ります。
上から観ると、この時代はエンジンがむき出し
のマシンが当たり前なので、フォード・コスワ
ースDFVエンジンが上から見えます。
またドライバーシートの少し前方に楕円形の窓
が着いているのも特徴で、4輪在る前の車体の
長さと、コーナーの入りやタイヤの摩耗が後輪と
異なるなど、ドライバーが4輪の感覚では
補えない部分をフォローする意図で付けられていた特異部分です。
タイレルP34 (タイレルP34) 1976年仕様 軽合金モノコック 全長・4,318 mm 第1ホイールベース 2,453 mm 前トレッド 1,260 mm ギアボックス ヒューランド FG400 タイヤ グッドイヤー エンジン フォード・コスワースDFV ドライバー ジョディー・シェクター デザイナー・デレック・ガードナー |
■スケール 1/43
■製品仕様 全長サイズ・約8.5cm
■商品形体 ディスプレイ・ケース入りミニカーモデル