ゴムタイヤが癒着して溶ける!?
ゴムタイヤや、ゴムパーツの対策・保護手順!
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
ミニカーをコレクションしている多くの
方が遭遇する悩みに、タイヤの問題が在ります。
多いのがディスプレイ台とタイヤが癒着
(溶ける)して、ミニカーのタイヤが
パンクしたかのように、形が変わってしまう事です。
ゴムは、プラスティク素材と
接触していると、癒着して溶けだします。
次に多いのがタイヤの変形や、ひび割れなどです。
今回は、このミニカーのタイヤの問題に
フォーカスして原因や対策をシェアしたいと思います。
■症状の種類・チェック手順
①タイヤがプラスチックや樹脂素材の台座と癒着する。
②タイヤの下面が平に変形してしまう。
③タイヤがひび割れを起こしてしまった。
タイヤがゴムかチェックしましょう?
まずはタイヤや玩具・ホビーのパーツが
本当にゴムかをチェックしましょう。
●視認チェック
よく見ると黒いタイヤでもゴムでは無く
プラ製の樹脂場合もあります。
●感触チェック
時々、視認しても…よく解らない
よく出来たタイヤやパーツもあるので
その場合は、爪などで軽く押してチェックしましょう。
爪に受ける感触で、略解ります。
●音のチェック
見ても、触っても解らない?場合は
確実にゴムだと解るミニカーなどを用意して
机の上に1~2cmくらいから落として
(タイヤで着地)その音を比べると
明らかに違いますので、まず判別できます。
■原因は?
プラスティクとの癒着!!
①はタイヤがプラスチックの台座と癒着
する現象は、主な原因は台座が木製や
ガラスなどでは無くて、プラスチック
などの樹脂系素材である事で、下の写真
のようにタイヤの接触部が溶ける事です。
原因の1つは、タイヤの素材が塩ビや
プラスティックゴム(消しゴムなどに
ある)のような素材である為に、その中
に含まれる可塑剤が気化する時に起きます。
自重変形
②は、ミニカーの多くはダイキャストと
言う金属なので、ミニカー自体の自重で
タイヤの底面が圧迫され平らに変形して
しまう事と、①との現象が重なり変形を加速させて起きてしまいます。
経年劣化!
③タイヤにひびが入ったり、割れてしまう!
これは経年劣化と、もう1つは①の
可塑剤が気化してタイヤが硬化した
状態に変ったのに、同じようにホイール
からゴムが引っ張られているので起きる現象です。
日光や蛍光灯の紫外線でも、劣化は
加速しますので片側のタイヤだけ
ひび割れるという現象も起きたりします。
対策方法
癒着対策
①タイヤがプラスチックの台座と癒着する
現象は、メーカーも把握してるので
クルマを浮かせる対策をしてある事があります。
ただ、浮かせる%が足りてるものも在る
のですが、何故か?ギリギリにしか浮かせてないのも在ります。
そこでメーカー対策にプラスして、入手
も簡単でサイズも豊富なネジなどに使う
金属のナットやワッシャなどを挟んで
更にクルマを以下のように浮かす事が御薦めです。
下の写真の例ではナット(ボルトと同じ
か大きい径)とワッシャでタイヤが台座
に、ハッキリ接触しない高さまで上げています。安心ですね♪
自重対策
②大きいサイズのミニカーで、タイヤ幅
が細いクルマ程ボディの自重で、タイヤ
の下面が平らに変形してしまいがちです
が、この対策も4つのタイヤを浮かせる事が最も効果的です。
その時にはミニカーの底面の素材がプラ
などの樹脂系か?金属か?保存する面
(台)が、木製やガラスか、樹脂素材
か?で、浮かせる素材を癒着しないように対処してください。
ひび割れ対策
保護艶出し剤の使い方
③ひび割れを防ぐ、最も有効な方法の
1つはタイヤに保護液を塗る(浸透)事です。
有名なのは、クレポリメイトやアーマー
オールなどで、ミニカーのタイヤは
小さくスプレーは出来ないので、一度
小皿などに出して、綿棒などで塗る事が御薦めです。
また多過ぎたらテイシュで乾拭きしましょう。
あまり、厚く塗るとベタベタになります。
因みに、ミニカーの内装(イスやステア
リングなど)も樹脂素材ならば、その
ままで塗装などしない場合、保護液を
塗る事で退色や変形を減らす事が出来ますし、透明ケースに塗ると変色が抑えられます。
ただし、1度塗れば永久的に大丈夫なの
ではなくて、タイヤのサイズや保存環境
にもよりますが、1~2年に1回は塗り
足す事が効果を持続させますので、メンテナンスは欠かせません。
ホームセンターなどで、チェックすると
平均して、600~1200円くらいで
激安のを探せて480円+税と言う感じで
したのでネットで買う方が時間的にも御薦めです。
起きてしまった対策は?
癒着の対策
①タイヤがプラスチックの台座と癒着は
軽度の場合はリフトUPを追加して
タイヤに保護液を塗るくらいで良いかと
思いますが、酷い場合はタイヤを交換す
るしかなく、同サイズの他のミニカー
(中古のジャンク品など)から移植交換するしかありません。
台座の方も酷い場合は、簡単なのは台座
を諦め…捨てる方法か修復するには
変形部分を削り・パテ埋めし塗装するしかありません。
変形の対策
②のタイヤの変形も、軽度の場合は
保護液を、多く散布して平になった面を
上に向けてタイヤに自重圧が掛からないようにすると回復する場合もあります。
タイヤの対策
③は、もう交換しかありません。と
書きたいですが、なかなか同じサイズの
タイヤが見つからない場合は、最も良い
状態のタイヤ1本から型取りして
タイヤとホイール事、キャストなど別素
材で成形してホイールとタイヤの色を
塗って、らしく見せると言う方法の方
が完璧な修復ではなく、見た目重視で良いと言う方には御薦めです。
まとめ
メーカーで浮かせてる高さが対応出来て
いるものや、写真のF1マシンのように
クルマと台の間に、最初から紙素材が
挟んであるようなタイプ以外は、癒着現象が起きる前に対策する事が重要です。
ギリギリの高さで
未対処のミニカーは軽度で発見出来るよ
うにコレクションに目を配り早めに
対処を施す事をお薦めします。
*記載の事項は、全て実際に行っていますが参考にされる場合は自己責任にて御願いします。 |