Introduction of Japanese toys
Magma whistle(Ambassador Magma)
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
玩具レビュー496は、1966年に
放送された特撮番組マグマ大使の
劇中でマモルくんが使用した
アイテム、通称マグマの笛を
1997年にオークス(OAKWOOD)が
発売したLSIサウンドユニット搭載
の組み立てキットレビューです。
1966年7月4日~1967年9月25日
フジテレビ
毎週月曜日19:30 – 20:00(39話まで)
19:00 – 19:30(40話から)全64回(52話 + 再放送12話)放映。日本初の全話カラー放送された特撮ドラマで
カラーの巨大ヒーロー第1号の作品です。原作は、鉄腕アトムの手塚治虫で
製作は、後にスペクトルマンや電人ザボーガー
冒険ロックバットなどを制作するピープロ(Pプロ)で
ウルトラマンと共に、1966年の怪獣ブームを盛り上げた
作品で、予算の関係から略4話で1話が完結する方式で
怪獣は毎回新しいのを登場させる事は出来ないもののストーリーでカバーし、ウルトラマンの光学合成も
アニメを使用した合成でカバーする事で人気の特撮番組になります。
■30年後に響いたマグマの笛
マグマ大使は、1966年の怪獣
ブームを、ウルトラマンと牽引
した特撮ヒーローでしたが
変形こそしますが、変身は
しないロケット人間なのですが
変身アイテムの替わりに
子供が憧れるアイテムが、この
マモルくんが吹く「笛」でした。
1回吹くと マグマの息子ガムが
2回吹くと、ガムの母モルが
3回吹くと、マグマが*地球の
どこからでも、飛んで来ます!
音色も、別に勇ましい訳ではなく
ピロリロ、ピ~♪
ピロリロ、ピ~♪
ピロリロ、ピ~♪
と言う音色で、可愛いのですが
3回吹くと、マグマが居る火山の
火口から、轟音と共にマグマの
ロケットが飛び出してくるカット
と連携してカッコよく思える
変ったアイテムでした。
*地球自体マグマを創った
アース様が作ったものなので
音とか耳とか言う次元では無く
どこでも聞こえる。
ですが、このアイテムの当時の
βカプセルや、ウルトラアイと
同じく、まだ子供の憧れる
アイテムとして、大人が気ずかず
怪獣やメカばかりに注目して
いたので、玩具メーカーが商品化
してませんでした。
当時、されていても…
ただのピーと言う笛だった思い
ますけども(^^:
それを30年後にLSIサウンドの
電子音で再現して、やっと当時の
子供達の元に届いた不思議なアイテムです。
ただ、今でも1回がマグマ大使の
方が、本当に緊急のピンチの時
が多いので、時短的には逆の方が
良かった気がしますけども…
その2回分も、子供的には
マグマ大使、速く速く来てと言う
思いを焦らす演出だったのかもしれません。
■元祖トランスフォーマー
マグマ大使は、タイトルであり
マグマの事を、マグマ大使ともマモルや
人間が言うので、通称でもありますが
アース様は、マグマと呼ぶ事からも
マグマ大使の名前は「マグマ」で
マグマの妻は「モル」息子が「ガム」です。
名前よりも通称の「マグマ大使」が
彼の名前よりも、前に出て認識されて
いるのは、毎回マモルくんがマグマを呼ぶ
ロケットの笛を鳴らす時に
「マグマ大使~!」と叫んで呼ぶ事が大きい。
マグマやモル、ガムはアース様が創った
ロケット人間と言う設定で、飛んでくる時は
ロケットの形状で、怪獣と戦う時は
ロボットのような人間体に変形します。
その上、人間のように感情があり
話も出来るキャラなので、トランス
フォーマーそのものです。
腹部からミサイルを発射するのも
後のマジンガーZが、マグマの影響を
受けているのは明らかですが
今、考えると二足歩行ロボットの
腹部が略空洞でミサイルが出るのは
構造的には、不可能に近いのですけども
グレートマジンガー前は、武器を
手に持つと言う事自体が考えられませんでした。
後々の巨大ロボやトランスフォーマー
などに多くの影響を与えたキャラで
ウルトラマンがBタイプから、顔も
FRPにしたのも、このマグマ大使の
存在があったからとも言えます。
マグマの笛を横から観ると
首から下げる鎖が、ロケットの
翼の2つの角(上と下)に付けれて
もう1つの翼の角の白い*ボタン
で、音が鳴ります。
*組み立て時に、息を吹き込んで
鳴るブレス式とボタンを押すと
鳴るプッシュ式の二種類から1つを選べます。
翼の1つの角の白い四角いボタン
を押すと鳴ります。
個人的には潔癖では無いのですが
中にLSIサウンドユニットのメカが
入っているので、ツバを入れたく
なかったのでボタン式を選択しています。
後の塗装バージョンの前なので
塗装は、自分で行ったので
ボタンのスイッチは、何度も
押すと剥げると思い、未塗装で成型色のままです。
マグマの笛を斜め後ろから
見ると、息を吹き込んで鳴る
ブレス式の丸穴がロケットの後側に見えます。
本来のマモルくんが持っていた
作中の笛は、鳴らなかったと思いますが(^^:
マモルくんは、縦に笛を
咥えるのでは無くて、後方
の部分を横にして咥えて鳴らします。
マグマの笛の音は、赤い部分の
先端側の境に空いた穴から
聞こえるようになっています。
この赤は作中では光の加減で
明確では無いですが、もっと
濃いかもしれませんが
明るめのシャインレッドで塗装しています。
笛自体には刻印などは無く
個人的には嬉しい気がします。
オークス(OAKWOOD)の初回
販売時の箱です。
企画・原型は(株)栄進堂で
未塗装のキットです。
後にツクダホビーが販売
代理店となるので、同じ箱
でも少し後のモノは、下の
中央辺りにツクダホビーの
シールが貼られています。
左上のマグマ大使の文字の
下にも(C)手塚プロダクション
の文字が印刷されていますが
その下に版権シールが貼られています。
箱の裏側が組み立ての図に
なっています。
組み立ては簡単ですが
初期は未塗装なのでマスキング
をしないとですから
苦手なファンには、少し
手を出しにくい状態でした。
販売が好調で、カラーで
中の本体が見えるパッケージ
に変更され、塗装済の商品
として販売された箱で
1998年頃から、塗装バージョンに変更されます。
マグマ大使 身長6メートル(基本) 武器 スーツアクター・魚澄鉄也 造型・大橋史典、開米栄三 |
■メーカー発売元・(株)オークス(OAKWOOD) ■企画・原型・(株)栄進堂 ■発売・Sales Year 1997年~ ■当時価格 2500円 ■登場作品 マグマ大使(1966年) ■製品仕様 全長サイズ 本体/約全長約11㎝ *対象年齢15歳以上・使用電池:LR1130×3(※別売り) |
マグマ大使 講談社コミッククリエイト 手塚治虫文庫全集 詳しく見る。 |