ホビービルドプラスの宇宙九太です。
今回は、ミニカーや玩具の光沢についてです。
上の写真のミニカーディーノは、ケースの
中に25年以上入れていたもので、とくに
紫外線の焼けも無くて、塗装もメンテナンスの
御蔭で、ひび割れなども無い状態なんですが
なんとな~く、塗装がくすんでいます。
なんか新品で買った時のような輝きがありません。
こういう時に、輝きを簡単に蘇らせる方法を、今回は解説します。
■コンパウンドは危険!
なんとな~く、輝きが無い!
こういう時に、コンパウンドを使って
磨いてしまう方がいましたが
コンパウンドは、本物の1:1のクルマの
塗装とは違うので、ミニカーなどには危険です。
その辺りを3つの図で見て行きましょう。
塗装の表面は、一見綺麗に見えても
小さな傷がついていたり、表面が湾曲して
フラットではなくなって来るので、反射率が下がります。
これは、よほどの管理をしないと真夏と真冬、昼・夜の
温度差が生じれば、しかたの無い事で実物のクルマの
ような塗装では無い限り、玩具の塗装では逃れるの事は難しい現象です。
1つの解決策に、よくある対策としては
コンパウンドなどで表面を削る事で反射率を回復する方法です。
確かに効果は上図のように…ありますが…
玩具は、塗装が薄いので使える回数は1~2回と
少なく、傷に合わせたり、カーブや突起など
元々塗装の薄い場所は、下地(図グレー部分)が出て来てしまいます。
また、手動で削ると均等には出来ずに
擦りすぎたところも、下地が出て来てしまいます。
コンパウンドで塗装のクリアが剥がれてしまうと
輝きは、フラットで無いと、さらに低下してしまい
塗装自体も傷つける場合もあるので、塗装面が傷だらけになる場合もあります。
それに、コンパウンドは艶出しよりも
傷やクリアなどの磨き出しに使うもので
すでに艶のある塗装面を蘇らせるのには向きません。
特にレーシングカーやラリー車などの玩具に
多い、ボディにロゴのディカールが
貼られていたり、プリントされている
ようなタイプは、削る量を間違えると
文字やマークなどが消えてしまいます。
そこで、マイナスの削るよりも、シリコンを表面に
プラスする事で、反射率を回復させる方法なら
光沢が落ちてきたら(1年~4年)再度吹き付け
れば回復出来て、下地が出て来る事は無く
保護にもなり、元よりも新品のように輝きます。
■シリコンスプレーとは?
そこで、コンパウンドのように削る
マイナス方向ではなくて、プラスの
方向のシリコンスプレーを使います!
シリコンって、ゴムみたいなやつ?
を、思い浮かべるかもですが・・・
シリコン(シリコーン)は、簡単に言うと
オイルになったり
ゴムになったり
樹脂になったりします。
ゴムみたいなのは、シリコンゴムが
正しい名称で、それを略した言い方です。
ただゴムは樹液が元ですが、シリコンの
原料は「石」です。
と、言うかシリコンの前は「ケイ素」と
言う、言い方が日本では一般的でしたので
シリコンとケイ素は同じです(^^:
あまり詳しく書いても、ココでは意味が
ないので、今回のテーマに戻すと
ゴムのシリコンでは無く、オイルのシリコン方を使います。
ケイ素の分子結合で名称や状態が変わり
液状ゴムとか、レジン(樹脂)なども
実はケイ素の分子結合違いですので
なので、以後のシリコンスプレーは
シリコンオイル(状)で、ゴムでは無い方だと思ってください。
シリコンスプレーは、塗布することで
対象物にコーティングができます。
潤滑性 ・撥水性 ・防水性 ・光沢効果があります。
なので、ミニカーなどの光沢を
回復するプラスな方法として最適なんです。
なので、家のサッシやカーテンのレールなどに
塗ったり
本物のクルマのウレタンバンパーの艶出し
にも、絶大な効果があります。
因みに、5-5-6と言う有名な潤滑剤が
ありますが、錆びには有効ですけども臭いですよね(^^:
ですが、シリコンスプレーの無溶剤は略臭いはしません。
■実践・フェラーリディーノ
では、ディーノの向かって右側に
スプレーしてみたいと思います。
*ちょとマスキングテープが撮影後
曲がってたので↓直しました(^^:
スプレーは直接でも問題ないですが
表面に凹凸が多かったり、小さい場合は
布やテッシュに散布してから塗るのがベストです。
どうでしょうか?フロントガラスから
前しか、まだ塗ってませんが、輝きが明らかに復活しました♪
全体に塗ったディーノ(上)です。
下↓の写真は、塗る前のディーノです。
少し角度は違いますがガラスのクリア度まで増した感じで満足です。
リアのブレーキランプ類や
メッキパーツにも塗って、輝きを復活させました。
かなり効果あります♪
塗った後に、磨くなどは必要ありません。
塗って輝きが戻ったら終わりです♪
また、シリコンスプレーはドア部分の開閉や
アクションフイギュアの関節にも使用可能です。
■重要・注意点!
シリコンスプレーは、簡単で臭いも
略なく便利ですけども、2点程注意が必要です。
1つはシリコンスプレーには2種あります。
石油系溶剤タイプ
無溶剤タイプ
この2種がありますけども、臭く無く
安全に使えて、玩具やミニカーに
お薦めなのは無溶剤タイプです。
かならずスプレー缶などに記載されて
いますので、確認してください。
もう1つは、1度に多く塗り過ぎない事。
塗り過ぎると、ある意味光沢が増しますが
あまり厚いと、乾く前に付着した大き目のホコリが付きます。
ただ、これも不思議なのですが
付いたホコリやゴミは、乾いた布や筆でサッと拭くと落ちます(^^:
ですけども、塗り過ぎない方が良いので
薄塗りから、重ねるようにして光沢を
プラスするようにして、1回で・・・
もっと輝きをと思って、1度に大量に塗るのは
お薦め出来ません。
大きなホコリなどが付きやすくなるだけですが(^^:
ミニカーや玩具には関係無いデスけども
家の引き戸など、廊下や玄関、外でも
歩く場所への散布は、滑りすぎて危険なので辞めましょう!
どうしても、こぼれてしまったなど
の場合は、中性洗剤やシリコンオフで
シッカリ落としましょう。
ほんとに、嘘のようにバナナの数万倍?すべりますので(^^:
■他にも効果バツグン!
光沢と滑りをよくするだけではなく
防水・撥水効果も高く
雨具や水回りの機器や部品などにも
有効で、レインコートや傘にも塗っています(^^:
また、洗濯機などをベランダに置いてる
方などにも、有効な対策です。
もちろん、お風呂で遊ぶ玩具にも有効
ですけども、小さい子供さんの場合は
玩具メーカーが考えてある表面処理のまま使われる事を御薦めします。
■お薦め・入手方法
お薦めはKURE シリコンスプレーで
無溶剤タイプで略無臭なので、私も長年愛用しています。
入手は、ホームセンターやカー用品店で売っています。
ほとんど5-5-6などと同じ棚やコーナーに在り
価格は、KURE シリコンスプレーだと
1本380~460円+消費税くらいです。
ネットだと355円くらいで買えます。
勿論、他にも高価なモノは沢山の
メーカーから発売されていますが・・・
それほどの差は感じませんので
KURE シリコンスプレーで充分便利に使えると思います。
KURE シリコンスプレー420ml KURE(呉工業) ASIN B003P18FB2 詳しく見る。 |
*記載の事項は、参考にされる場合は自己責任にて御願いします。