ポルシェケイマンS 987【437】

Diecast miniature car
PORSCHE  CaymanS 987 1/43(SCHUCO)

ホビービルドプラス宇宙九太です。

今回の玩具レビュー437は、シュコー

2009年に発売したポルシェ
ケイマンS (Type 987)1/43のレビューです。

SCHUCO(シュコー)

Dickie Schuco GmbH & Co. KG

ドイツにあった独立した模型・玩具メーカー
現在はドイツのジンバ・ディッキーグループ
傘下に入りますが、世界中にコレクター存在する為にブランド名は残されています。

ドイツ南部のニュルンベルクに創業して
テディベアブリキ玩具自動車模型などで知られ

テディベア尻尾のスイッチで首が上下左右動かせる「YES/NO」シリーズが人気で

ハンドバッグに入るピッコロシリーズテディベアとしても有名になります。

*日本語の記載は、昔はシュコー、シュコ、シューコなどの違いがある。

 

速く走らないポルシェ

ポルシェケイマンは、911
*RRレイアウトなのに対して
*MRドライブで登場したクーペです。

*RR・リアエンジン搭載・リア駆動
*MR・前後車輪軸の間にエンジン搭載・リア駆動

スポーツカーレーシングカー
などのレイアウトとしては
重いモノセンターに配置する
方が安定して、速く走れる事は
明確で、F1など大半のマシンは
2輪駆動の場合はMRを選択します。

自転車の荷台の後輪軸から後に
重い荷物を積んだら、走り難く
コーナーを速く走る事や、急加速
急減速
には、不向きな重量バランス
なのが想像出来ると思います。

ですが、ポルシェの柱911
1964年からの伝統のRR方式
何故か?進化し速度が上がっても
MRの他車に負けない進化を続けて
来れたクルマでした。

ですが、自社のクルマからMR
クルマを出すとすると…
同等のエンジンでは、911よりも
速くなってしまいます。

そこでケイマン987の当時の911
3,596ccで325馬力エンジン
対して、ポルシェが搭載したのは
同じエンジンでは無く
2,687ccで245馬力と言うスペック
が低いエンジンを搭載する事で
911ブランドを守ります。

ですが、ケイマンS295馬力など
差が少なくなると…
実走行では、911よりも速いタイム
が出てしまう事があっても…
それは売り文句には使用されませんでした。

簡単に言えばボクスターハード
トップ
で、911MR使用とも言われ
る事もありましたが、スポーツカー
としては、911RRレイアウトでは
四駆にするなどで対応していましたが

限界に近く、MRの方がノビシロが
大きいのは、ポルシェも解っていました。

その為、ケイマンは速く走らない
と言う変わった命題を持ったクルマ
として誕生しています。

ネーミングのケイマンは、南米に生息
している
Caimanからで、長いクチや
尻尾は軽く、後ろ足近辺が重いワニ
が元だと言われていますが

日本ではケイマンと書きますけども
Caimanなので、カイマンの方が近く
PORSCHEも、日本ポルシェと言いますが…

発音やスペル的にはポルシャカイマンです。

ポルシェケイマンSをサイドから見ると
MRなので後輪前とドアの間に吸気用の
ダクトが
在り、造りこまれています。

ホイールもメッキ塗装されていて
ブレーキキャリパー赤で塗装され
ホイールのスポークの間から覗き見れます。

全体のフォルムは、ボクスター
ベースにしている感じはしますが
実車も、ある意味…そういう部分は
あるので、かなり良いラインが再現されています。

ポルシェケイマンSをななめ後から
見ると、写真だと解り難いですが
ケイマンの特調でのリアフェンダー
の膨らみは、良い感じに造形されています。

タイヤハウスのタイヤとの隙間
なども、ミニカーでは雑になり
大きく空いてたりしますが素晴らしい再現度です。

ドアミラーミラー部分
フレームと共に細かく再現されています。

リアウィンドゥも、このアングル
から見ると、シッカリアール
形成されていて1/43スケール
この時代に凝っているメーカー拘りなのが解ります。

ポルシェケイマンSを真後ろから見ると
ブレーキランプユニットの内部の
モールドも再現してあります。

樹脂パーツ自体の制度は、もう少し
なのですが、パターン再現力には脱帽です。

CaymanSの文字もシッカリ凸モールド
で入っていて、センターの2本出し
マフラーもシッカリ再現されています。

ポルシェケイマンSを前から見ると
987型は、前からだと略911に見えて
しまう顔だったので、2代目からは
ヘッドライトユニットの形も911
とは異なった三角に近い形状
変更されてしまいますけども

このライトユニットの方が、やはり
ポルシェらしい気がします。

ライトユニット内にあるオレンジ
ウインカーも再現され、ドアミラー
の付根の空力も一応再現しています。

勿論、ポルシェエンブレム
やや大きく後方ですが再現されています。

ポルシェケイマンSを真上から
見ると、リアフェンダーが左右
膨らんでいるボディラインなのが
よく解ります。

また内装のブラウンや、後方の
エンジン部分の上スペースに在る
モノ置きをホールドする網までが
再現されているのは、911は勿論
が在るボクスターにも無い
ケイマンの大事なポイントを忠実に再現しています。

リアのスポイラーの形状と
ブレーキランプユニットの位置も絶妙な位置関係です。

ポルシェケイマンSの真下には
写真の上側に

Schuco 1:43

下側には
PORSCHE  CaymanS

凸モールドで入っています。

また下回りも、凝った再現
施されていて、フロントの
アンダープレートや、リアの
エンジン廻りのフレーム

排気系銅カラ―で、左右出しで
後方に取り回していて、最終的に
センターからの2本出しになっているのが解ります。

1/43スケールでの再現としては
かなりのグレードの高さです。

ポルシェケイマンSの箱入りで
中にクリアケース樹脂製の黒い
台座
に固定されて販売されていました。

台座は下からプラスネジで外す事が
可能ですが、タイヤが設置しているので
タイヤが溶けない対応がお薦めです。

13年経っていますが、メンテナンス
御蔭でポルシェケイマンS綺麗元気です。

■ポルシェケイマン(987) スペック

ケイマン987型(2005年~2012年)

乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドア クーペ
駆動方式 MR

パワートレイン・エンジン

ケイマンS(2005-2007年)
3,387cc 水平対向6気筒 DOHC24バルブ
217kW(295PS)/340Nm(34.7kgm)

(2008年~)
3,436cc 水平対向6気筒 DOHC24バルブ
235kW(320PS)/370Nm(37.7kgm)

サスペンション
前後マクファーソンストラット

車両寸法
ホイールベース 2,415mm

全長 4,340mm(2005~2007年)4,345mm(2008年~)
全幅 1,800mm
全高 1,305mm

車両重量

ケイマンS(2005~2007年)
3,387cc 6速MT 1,380kg
3,387cc 5速AT 1,410kg

ケイマンS(2008年~)
3,436cc 6速MT 1,390kg
3,436cc 7速PDK 1,420kg

名前由来・南米に生息するワニ「Caiman(カイマン)」

■メーカー・MAKER SCHUCO(シュコー)
■発売・Sales Year 2009年
■当時価格  6380円 *輸入時レートで変動
■製品仕様  全長サイズ約10.5cm×4.2cm 1/43スケール

ポルシェ ケイマン S 完成品
シュコー(SCHUCO)
ASIN ‏: ‎B00IPCOZ38
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