Introduction of Japanese toys
KANEGON(UltraQ)
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
玩具レビュー461は、ポピーが1978年~
に発売したキングザウルスシリーズの
ウルトラQ「カネゴンの繭」に登場
するコイン怪獣カネゴンのソフビレビューです。
*ポピー・バンダイのマスコミ系ブランド名
ウルトラQ 1966年1月2日~7月3日
TBS系で放送された円谷プロ製作の空想特撮シリーズです。ウルトラマンの前に同枠で放送された白黒作品でしたが
テレビ映画として本格的な特撮作品だった為に
全て劇場映画と同じ35mmフィルムを使った迫力ある
画像の作品になっていて、カラーライズ化も出来ています。製作当初はアンバランスと言う自然界のバランスが
崩れたSFで花やモグラ、猿などが巨大化するのみでしたけども途中から怪獣路線に変更し、ガラモン、ペギラ、ゴメスなどの
人気怪獣が作られる中、等身大のビルも壊さない怪獣
お金を食べるだけのカネゴンが、意外にも子供達に人気でウルトラQを見た事ない方でも知って居る人気怪獣になり
今でも、多くのファンに愛されています。
■キングザウルスシリーズ
1975年3月28日ウルトラマンレオ
の放送が終了、子供は合体ロボの
アニメや、スーパーカーブームに
興味を移し、仮面ライダーも
ストロンガーの1975年12月27日に
最終回を向かえて、一時代が終焉します。
玩具もソフビよりも超合金が
テレビ・マスコミ玩具のメインに
移行していきました。
ウルトラマンシリーズの火は細々
と、子供達が10円玉のコインを
握りしめて、回していた
怪獣消しゴムが円谷プロを支えて
いたような時期でしたが
その小さな火は、関東で夕方に
再放送された初代ウルトラマンの
数字が予想もしてなかった高い
数字をマークした事から
雑誌や駄菓子屋玩具など…
徐々に、ウルトラマンの露出が
増えて行き、1978年アニメですが
ウルトラマンがテレビ画面に
新作として、再び帰ってくる事に
なる話が出るとマルサン、ブルマァク
がメインだった、怪獣ソフビを
バンダイがポピーブランドから
キングザウルスシリーズとして
テスト販売から1979年に事実上
本格的に販売され、復活しました。
ただ、キングザウルスシリーズ
よりも「足型」シリーズと呼ばれ
る事が多くなるのですが・・・
■ウルトラQとウルトラマンのカネゴン
キングザウルスシリーズが380円
で発売されると、マルサンや
ブルマァクのサイズと価格に慣れた
世代には正直「小さい」と思えた
サイズで、今でも…こ小型化は続いて
いる変更で、やや悲しい事です。
このシリーズでウルトラQのソフビも
カネゴン、ガラモン、ペギラの3種が
ラインナップされますけども
版権シールは、ウルトラQで当時は
版権を取得するメーカーが無く
版権シールは
「ウルトラマンシリーズ」と言う
シールが貼られて販売されました。
*初期は残っていた各ウルトラマンの
版権シールが使用されたモノもあり
ウルトラマンシリーズの文字も
見え難いので濃い文字に後に変更されます。
カネゴンは、ウルトラマンには
出ませんが、オープニングの影絵に
登場しているのは、1966年時点では
ウルトラQシリーズのウルトラマン
だったので、ウルトラQの人気怪獣を
影絵で新番組の助っ人に出してますが
ペギラは、そのままでは出ず改造し
ガラモンもピグモンとして登場した
ので、後々はウルトラマンの影絵は
ガラモンではなく、ピグモンとして
認識されるようになるので
時代で逆転した不思議な認識例です。
カネゴンを前から観ると・・・
カエル的な判断なのか?
緑のカネゴンとして出され
さらに濃いグリーンが所々に
吹きつけられ立体感を出しています。
目も成型色の緑のままで
かなり頭部のてっぺんから
出していて、目玉などは書かれていません。
クチのチャックはゴールドで
手塗りされ、一応クチの中も
茶色に近い赤で塗られていますが
個体差では、かなり少ないのもあります。
腹部と足のつま先にシルバーが
吹かれています。
ただ当時の認識としては、白黒で
再放送が殆どなく、ビデオソフト
どころか家庭用のビデオデッキの
βやVHSも出て無いので、カネゴン
の胸にあるカウンターメーターは
まったく造型されていません。
カネゴンをサイドから見ると
後頭部が殆どボリュームが無く
ボディも、あまり厚みがありません。
またカネゴンのつま先は尖って
ますけども、丸まったつま先で
足もカネゴンのスーツは細いですが
太くて短い足になっていて
当時のカネゴンの資料の少なさが
覗える造型になっています。
またカネゴンの尻尾も、本来は
段々になっていて先端が矢的な
造型ですけども、段や矢の形状の
まったく無い尻尾が付いています。
カネゴンの後ろから見ると
後頭部の下側の尖がり(トゲ)は
1つも無く、肩はなで肩に見えます。
造型的には、丸凹モールドが
多いですけども、当時としては
頑張っている造型です。
腰の部分に刻印があります。
(C)円谷プロ
ポピー(のマーク)
JAPAN
と刻印されていますが、カネゴン
や、ウルトラQの文字はありません。
カネゴンの可動は、頭部(首)と
腕(肩)と、足の付根が可動します。
可動箇所も多く、可愛いポージング
が可能で味があるソフビですが
現在のリアルなカネゴンのフィギュア
からすると、かなり面白い1体です。
指も本来はコインを掴む為に
親指とひと指し指は、オープン
フィンガーになっていますけども
造型的には4本指は凹モールドの
スジがあるだけです。
カネゴンの足の裏(下)には
このシリーズのメインな部分で
第二期の頃に、子供達の怪獣の
サインが欲しいと言う声に応えて
TBSに設置された、怪獣の足型
スタンプを元にした怪獣の足型が
それぞれに造形され
カネゴンは、このような形状に
なっています。
ただ、実際の怪獣やウルトラマン
のスーツは、何も無いとかブーツ
のままのモールドなので、この
ソフビシリーズ以後の再放送など
で、格闘シーンで足の裏が映ると
なにも無いのにショックを受ける
子供がいました。(^^:
超合金のコインのオマケを意識
してか?足型の小さなシールが
各怪獣に1枚ずつ付属していました。
この足型シールを20枚を用紙に貼り
140円の切手を同封すると
「ウルトラマン怪獣大図鑑」が
貰えました。
*締め切り、昭和54年(1979年)3月末日消印有効
ウルトラマン怪獣大図鑑
の裏表紙は
ゴジラ怪獣大図鑑で
ウルトラマンが71ひき
ゴジラが25ひき
の怪獣が紹介されたミニ図鑑で
内容は怪獣以外の防衛隊の事
ソフビの事なども解説されています。
販売は怪獣はブルマァクと同じ
紙製のピンクのヘッダーで
ビニール袋に入れて販売されました。
デザイン的にはウルトラセブンも
ウルトラマンAやタロウも同じ
初代ウルトラマンとベムラーの
イラストが使用されました。
*ウルトラマンなどのヒーローは
ブリスターの台紙パッケージで
販売されました。
43年以上超えてもメンテナンスの御蔭で
コイン怪獣カネゴンも綺麗で元気に保っています。
キングザウルスシリーズ・ウルトラQラインナップ
Q-1 隕石怪獣ガラモン
Q-2 コイン怪獣カネゴン
Q-3 冷凍怪獣ペギラ
コイン怪獣カネゴン 身長:2メートル ●武器 スーツアクター 中村晴吉 声:麻生みつ子 |
■メーカー・ポピー(バンダイ) ■発売・Sales Year 1978年 ■当時価格 380円 ■登場作品 ウルトラQ(1966年) ■製品仕様 全長サイズ 約16㎝ |
カネゴン 1/6スケール 塗装済み可動フィギュア ABS&ATBC-PVC製 詳しく見る。 |