小さなアリの大きな超獣の魅力!
Introduction of Japanese toys
Ultraman A(ace)
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
玩具レビュー107は、ウルトラマンAの5話に
登場する怪獣(超獣)アリブンタ
ブルマァク・ミニソフビ(復刻)のレビューです。
ウルトラマンA(エース)は、1972年4月7日~
1973年3月30日に、TBS系で放送された
円谷プロ製作のウルトラマンシリーズです。それまでの地球に産まれた怪獣では無く
異次元人のヤプールが送り込む、怪獣として
「超獣」というネーミングで登場させた
奇抜なデザインの怪獣が、作品の1つのポイントでした。
このアリブンタは、当時の金型で復刻した
復刻ブルマァクミニ怪獣シリーズFセットの
1体で、怪獣としての形も複雑な突起が多く
ミニソフビのラインナップには、断念しそうな
形ですが首部分との分割で2パーツで、見事に
抜いているのには、今、見ても驚きます。
*ソフビは型から1方向に抜ける形で無いと
1パーツとして製造する事が出来ません。
怪獣は特に元のカラーはグレーや茶系なので
まったく無視した、目を引く原色にしていて
ピンクなのに赤を腹部に吹いてるのがスゴイです(^^:
当時の同・アリブンタは黄色の成型色に
腹部にブルーやグリーンが吹かれています。
人形としては目やクチ(牙?)には
黒とシルバーを筆入れしているのが
形としての味を、増幅しています。
サイドから見ると、この手(しかもハサミ)と
尻尾と、足の先までを1パーツで抜いてるのは
ウルトラマンなどの人型の形からすると
とても複雑で、尻尾なども上手く処理していて
後頭部の上に伸びる突起パーツも見事です。
背中から見ると、凸モールドや後頭部の
スジモールドなど、昭和の手作り感の在る
造形で、暖かみがあります。
今のリアル量産玩具には出せない味が
一番感じられるアングルかもしれません。
足の裏には、右足には(C)円谷プロと
アリブンタと彫られていて
左足には、ブルマァクのマークが凹の刻印で入っています。
ウルトラマンAという刻印は入っていません。
本来は、複雑な形を最低限に抜く場所として
腰ではなく選択した場所が、首辺りだったの
だと思いますが、関着になっているので
首を左右に振れるので、表情を出すことが
出来る事に結果なっています。
21年以上超えてもメンテナンスの御蔭で
大蟻超獣 アリブンタも綺麗で元気に保っています。
大蟻超獣 アリブンタ 身長・57メートル 体重・6万2千トン 出身地・地底 武器 ギサン噴霧 デザイン・木目憲吾 |
■もう1つのミニソフビ・アリブンタ(約12cm)
当時ブルマァクからは、もう1つのアリブンタの
ミニソフビが発売されていました。
見ての通り、かなり異なる造形で
特に肩から上に伸びている長い突起が無く
頭部が大きいタイプです。
ある意味、抜きやすい(作りやすい)形ですが
このタイプは、姿を消して、在庫も他の玩具の
オマケなどの付属になっています。
成型色もライトブルーに紫ぽい茶色が吹かれた
モノしか確認されていません。
他にも約14cmの腕が可動するアリブンタも
発売されていましたが、*ミドルサイズと言われる
事が多いので、ミニでは無いとされています。
*スタンダードサイズのアリブンタが約18cmと
通常23cm程のサイズより小さい為。
当時は単品で100円で子供がおこずかいで買える
設定で販売されていたソフビで
今の価値だと感覚的にも、200円くらいの玩具でした。
玩具店やデパートにも売ってましたが駄菓子屋や
当時は、駅の売店などにも玩具が今よりも沢山
売っている時代だったので、売店などでも
販売されていました。
近年のガチャガチャや食玩の方が、造形も
カラーバリエーションも、多いですけども
それらの小玩具の先祖のような存在です。
その造形や、元の色だと殆ど茶色ばかりになる
怪獣にも、大胆な赤やピンクなどの原色を使い
販売した味のある商品でした。
ミニ怪獣シリーズFセット アリブンタ、ベル星人、ザラブ星人、ザザーン、スカイドン |
■メーカー・ブルマァク
■発売元 円谷コミュニケーションズ(現・円谷ドリームファクトリー)
■協力 鐏(いしずき)三郎
■発売・Sales Year 復刻・2001年1月 元・1972年
■当時価格 セット販売 7500円+税(5体)
■登場作品 ウルトラマンA(エース)
■製品仕様 全長サイズ約10.5cm