Introduction of Japanese toys
Red king(Ultra man)
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
玩具レビュー477は、2006年6月30日に
発売された「怪獣のあけぼの」と言う
ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン
の数々の怪獣や宇宙人を造形した高山良策
の記録をメインにした幻のレッドキングBOX
にDVD限定特典として封入された
ウルトラマンの第8話怪獣無法地帯
第25話、怪彗星ツィフォンに登場する
どくろ怪獣レッドキング(シルバー)のソフビのレビューです。
*幻のレッドキングBOX (プロトタイプフィギュア付 3000個限定生産)
ウルトラマン 1966年7月17日~1967年4月9日
TBS系で放送された円谷プロ製作の空想特撮シリーズです。放送当時はウルトラQシリーズの中のウルトラマン
として放送された為に、オープニングではウルトラQの
文字が回転して、その中からウルトラマンという
文字が出て来るタイトルが残ります。怪獣ブームを巻き起こし、最高視聴率42.8%を記録
50年以上前の子供番組ですが、今でも知らない人は
居ないと言う程の日本を代表するメジャーキャラで番組です。
■高山良策のレッドキング
高山良策さんは、当時の放送用に使用
した、数々の怪獣を制作した本人で
その本人が、ソフビ側から言えば
原型を制作している事になるので
これ以上のモノは無いと言えるレッドキングでもあります。
本来は、怪獣を制作していたアトリエ
に、子供達が遊びに来るのに
納品してしまいますから、何も無く
放送後も、訪れる子供の為に数体の
人気怪獣を作って置いていた1体で
高山良策が死の半年前に制作し
あくまでもフォルムの美しさを追求
したもので、アトリエに残されていた
オリジナル作品を、360度のデジタル
スキャンで型おこししてソフビフィギュアにしています。
つまり、中に入るスーツアクターの
体形やギミック、撮影的な配慮を
無くして、造型しているので…
映像作品のレッドキングよりも
デザイン画を意識していたり
スリムだったり、造型細部も凝った
部分が見られて、ウルトラマンの
ファンには興味深い、ただのソフビを
越えた立体的な資料とも言える1体です。
高山良策さんは、本来は…どちらかと
言えば画家で、デザインの成田亨さん
も、どちらも手掛ける美術家ですが
どちらかと言えば彫刻家なので…
逆転した2人のアーティトが、産み出した
のが、56年経っても愛される怪獣達で
その産みの親の原型ソフビです。
レッドキングを前から観ると、首が
少し長くて、ボディがスリムに見え
足も細くて長く見えます。
足の爪は、本来は撮影前に付ける
予定が、撮影所入りすると忘れられ
爪が無いままの出演になったので
本来は、高山さんは爪を付けたかった
のかもしれませんが、アトリエに
来てくれる子供の為のレッドキング
なので、そこはウルトラマンに登場
する姿のままにも見える、爪無いよね?
的な、丸い足の指になっています。
*テレビ画面のレッドキングの足の
爪の凹型にへこんでいます。
手の指にも、スーツアクターの指が
届く必要が無いので、指を曲げた表情をつけています。
カラーは、吹きつけ塗装やマスクは
無くて、細部まで繊細なディテール
が出るように重塗装仕上げで、全て手塗りで行われています。
その為、厳密には全て1体しか無いとも言える限定品です。
レッドキングをサイドから見ると
腕も太さよりも、長さを意識して
造られている感じで、スーツアクター
が入った長さを無視した生物としての腕になっています。
*レッドキングの「キング」は
キングコングをイメージした
レッドマンに対するキングコング
として、大岩を持ちあげる怪力の
怪獣とした事から腕が太い。
足も撮影用のスーツは、足首が
細いのでボディから下にズボン
のように吊り下がった足で
膝もスーツアクターの膝の位置
でしか曲がらないので、怪獣的には
少し上で曲がる膝だったので
ちゃんとレッドキングとしての
膝の場所を示しています。
尻尾も、スーツのは凄く太く
引きずるようなモノでしたが
ボディから出て、自由に動く
サイズの尻尾に造形されています。
レッドキングを後ろから見ると
背中もチャック隠しの甲羅の
ようなパターンでは無くて
ボディサイズ的な、背中の
パターンに留めていますので
甲羅の左右に小さい蛇腹などが
ありません。
腕のボディ接合部分も、太くなく
スッキリしています。
尻尾はカーブと捻りを加えていて
スーツの引きずるだけの大きな
尻尾よりも、生物感を重視しています。
レッドキングを重塗装仕上げなので
別パーツの関着になっていても
意図的か?結果的か?は解りませんが
動かない関節になっていて
動くのは、尻尾だけが回転します。
レッドキングのシッポの裏には
刻印が凹モールドで刻まれています。
(C)1966 円谷プロ
(P)USEN/TLIP/ADK
と入っています。
レッドキングの足裏は、他の
部分にも、高山さんが込めた
レッドキングへの思いから
更に飛び越えた独自の造形が施されています。
独特の生物ぽいパターンと
レッドキングらしい感じに
ブーツの要素と、足の爪を
付けて貰えなかった、3つの
模様がつま先裏に描かれていて
興味深く、アーティスト
高山良策の部分が濃い箇所になっていて
もう1つ踏み込んだ成田亨
高山良策の合作レッドキング
の証に思える部分です。
限定販売の箱は、レッドの
カラ―を主体に、高山良策さん
の写真と、その右には
ウルトラセブンのポール星人
が製作途中の姿を見せています。
正円では無くて少し変形した
窓が開けられ、そこから
レッドキングの顔が見える
ようなパッケージングになっていました。
16年経っていますが、メンテナンスの
御蔭で、レッドキングも綺麗で元気です。
■怪獣のあけぼの
DVD特典・レッドキング(シルバー)
怪獣のあけぼの 幻のレッドキングBOX
(プロトタイプフィギュア付 3000個限定生産)
梱包サイズ : 25.2 x 17.6 x 14.8 cm;
再生無いよう時間 : 4 時間
発売日 : 2006年6月30日
出演 円谷一夫, 宮脇修一, 森田富士郎, 黒田義之, 倉方茂雄
販売元 ・ TLIP
生産者 池谷仙克, 鈴木政信, 内野惣次郎
ASIN : B000FI8LJY
怪獣のあけぼの〈限定版〉 [初回限定盤]
価格(税込)20,900円
封入特典
高山良策 最後の造型怪獣!
完全復刻版レッドキング・フィギュア(高さ約20cm)
実相寺昭雄監督インタビューつき特製解説書(聞き手・池田憲章)
収録内容
【Disc1】
怪獣のあけぼの
第一回・大魔神あらわる
第二回・ウルトラQ,そしてウルトラマンへ
第三回・二匹の悪魔と怪獣殿下
第四回・怪獣無法地帯
第五回・宇宙人襲来
第六回・怪獣日記
【Disc2】
怪獣のあけぼの
第七回・地球人は宇宙の敵
第八回・ピープロの日々
第九回・怪獣の遺伝子
第十回・池袋モンパルナス(前篇)
第十一回・池袋モンパルナス(後篇)
第十二回・怪獣ふたたび
©円谷プロダクション ©高山利子
どくろ怪獣レッドキング 身長:45メートル ●武器 スーツアクター:荒垣輝雄(第8話)鈴木邦夫(第25話) |
■メーカー・メーカー: クロックワークス ■発売・Sales Year 2006年6月30日 ■当時価格 非売品 ボックスコレクションDVD価格(税込)20,900円 ■限定 幻のレッドキングBOX (プロトタイプフィギュア付 3000個・限定生産) ■登場作品 ウルトラマン(1966年) ■製品仕様 全長サイズ 約20㎝ |
ウルトラ怪獣シリーズ 14 レッドキング バンダイ(BANDAI) ASIN B00DOMPOKC 詳しく見る。 |