ホビービルドプラスの宇宙九太です。
今回は、プラスティクなどの*樹脂系玩具や
ブリキやダイキャストなどの金属とが
混在している玩具の保存手法です。*ポリ素材など。
紫外線や可塑剤の減りなどで、変色・変形
最悪の場合のヒビや割れなどを出来るだけ
防ぐためのメンテナンス手法を紹介します。
プラ素材は経年劣化で、衝撃を与えなくても割れてしまいます!
49年前のプラ製玩具ポピーの
「超人バロム・1」のボップは、今でも新品同様です。
①下準備・表面
プラ製玩具の表面は、一見綺麗に見えても
小さななホコリやゴミが、静電気などで
乾燥した時期は付着し、湿気の時期にも水分と共に付着しています。
注意・いきなり擦って拭き取らない。
いきなり拭くと必ず表面に小さな傷を作る事になります。
まず、レンズなどのゴミを飛ばすブロアーで
表面は勿論、曲がった箇所や凹んだ部分
繋ぎ目など複雑な形状にもエアーを吹きかけ飛ばします。
*ブロアー・握るとエアが噴出する道具(写真グレー)
ブロアーが無い人は、クチで吹いても
いいですけども、スマホのレンズやメガネ
玩具の電池BOXの中など、様々な使い道が
あるので、1つ手元にあると便利です。
3コインズなどでも見かけますが、ネットでも
500円以下のも在るので、それで充分です。
UN ブロアー ワンコインブロアー オレンジ)UNX-1330 価格: ¥391 詳しく見る。 |
全体を吹き飛ばしたら、洗える玩具や洗えるパ
パーツは、水洗いするのがベストですけども、
外せない玩具とかメカがある場合は、布や
テイシュなどに水を着けて拭き取りましょう。
一見綺麗でも、汚れていたのが解ると思います。
黄ばんでしまった。
とか、変色した玩具に関しては
黄ばんだフィギュア・玩具対処方↓を参照してください。
黄ばんだフィギュア・玩具対処方②プラスティクは痩せる?
プラスティクなどの樹脂素材には
可塑剤と言うモノが入っています。
これは、触ったり、少し曲げるなど
すると解ると思いますが、固いモノと
少し柔らかいプラスティクがあると思いますが
柔らかいプラスティクの方が多く含まれています。
この可塑剤は、時間(日~年)で素材から上図のように抜けていきます。
*可塑剤・酸とアルコールの2種を合成させたモノで、エステルとも言われます。
ソフビなどは、この可塑剤が表面にあると
ヌルヌル、ベタベタしますが、プラの場合は
あまりベタつく事は無いのですけども
少しずつ小さくなったり、薄くなったり
固くなる方向に変化・変形したりします。
何もしていないのに割れていた。とか
数年ぶりに触れたら、パーツが抜けないとか
外れないと言うのも、この変化・変形の為に置きます。
電池が取りだせなくて、マイナスドライバーを
差し込んで外した。
何て言うのも、プラ製の電池ボックスや
パーツの中に、電池が入っているとおきる事があります。
なので、この痩せ対策のメンテナンスを
してあげるのが、大事になってきます。
③可塑剤対策方法!
可塑剤が抜けていくとプラも硬くなるので
ヒビや割れや痩せ防止に保護艶出し剤を
出来たら年に1回~2年に1回くらいは
表からだけでもいいので、塗ってあげると
プラズマン2号のように、40年以上経っても
元気な姿でいてくれます。
また、ホコリや汚れも付きにくくなります。
右側が塗った後のプラズマン2号で、艶が出て綺麗です。
保護艶出し剤は、ホームセンターや
カーショップなどで入手可能ですが
いろいろ調べてもネットで買うのが1番安いと思います。
お薦めの保護艶出し剤は有名な
有名な2種で、それほど…性能差は無いです(^^:
アーマオールの方が、少し長持ちする
感じですけども、多少価格が高いので
クレポリメイトの塗る回数を増やすのでも問題ありません。
④保護艶出し剤の塗り方
よほど大きな玩具ならば、直接スプレー
しても構いませんが、布やテイッシュに
1プッシュして、それを伸ばしていく感じがベストです。
塗りすぎた場合は、広げるか、拭き取って
調整しましょう。
回を重ねるとコツが解るようになります。
多過ぎるとベタつくのとホコリが付着しますが
その段階からでも、軽く拭き取れば問題ありません。
●塗装面やステッカー
塗装面やステッカーは、薄く軽く塗るだけでOKで
塗装の剥げや変色を防ぎます。
注意・シールのような表面に光沢の無い貼り部分は避けましょう
●成型色面
成型色のパーツ(部分)は、塗りこむ感じで
奥まで浸透させましょう。
コツ・特に1回目や数年間が空いた場合には浸透させましょう。
*成型色・その玩具のプラに最初から着けられたカラー
上のバットモービルの右側が塗った後です。
青いクリア部分などは解りやすいですが
左側は乾いてしまっていて、放置すれば
割れやすく、もろくなり痩せていきます。
⑤プラと金属などの混在玩具
写真のロボットなど、プラパーツと
ブリキがミックスされた玩具は
プラ樹脂の部分と分けましょう。
解かっていても、1つの方法で全体を
やっていまいがちなので…(^^:
●金属は此方↓を参照してください。
右側が保護艶出し剤を塗ったロボットです。
腕や足などの光沢や胸のクリアオレンジの胸の
パーツも、新品同様に輝きを取り戻しました。
超合金やポピ二カなども
プラパーツ部分に有効なメンテナンスですが
ダイキャストには、金属用のメンテナンスを
お薦めします。
47年前のロボプーのキャリア
バリブルーン・46年前のプラ製のプロペラなど
■ポリ素材の玩具
ジャンボマシンダー(マシーン)などの
ポリエステルの素材がメインの玩具も
大別すればプラと同じなので、乾燥しきると
割れてしまいます。
庭やベランダなどの、ポリバケツなどが
固くなって、割れてしまうのと同じで
紫外線などの影響もあり可塑剤が抜けてしまい
対策しないとヒビから、大きく割れて破損して
しまう事が起きてしまいます。
メンテナンスや対処も同じく、保護艶出し剤を
1~2年に1回でもいいので塗ってあげましょう。
■プラレールなどの注意点!
プラレールも、名前の通リプラ製ですけども
走行玩具なので、注意する部分があります。
車輌のボディは、保護艶出し剤を塗るのは
OKですが、車輪は側面のみでレールと接する
部分には塗らないでください。
スリップして走行が遅くなったり、前に進まなくなってしまいます。
もし塗ってしまったら、接地面だけを
中性洗剤を着けた布なので拭いてください。
*中性洗剤・キッチン用洗剤を水に溶かしたもので充分。
プラレールドクターイエロー タカラトミー(TAKARA TOMY) T4編成 ライト付923形 詳しく見る。 |
またレールも同じく、車輪が走行する
レーン(面)以外に、保護艶出し剤を塗る事をお薦めします。
プラレール 新幹線こまち タカラトミー(TAKARA TOMY) S-14 E6系 詳しく見る。 |
いずれも、まだクチに運んで舐めて
しまいような年齢の場合は、出荷時のまま遊んでください。
ナポレックス アーマオール 保護&ツヤ出し剤 [水性] プロテクタント 300ml 詳しく見る。 |
クレポリメイトクリア KURE(呉工業) (250ml) 保護ツヤ出し剤 詳しく見る。 |
*記載の事項は、全て実際に行っていますが
参考にされる場合は自己責任にて御願いします。