スーパーカーブームの赤い999!
Introduction of Japanese toys
Porsche934 TOMICA DANDY
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
玩具レビュー20は、1976年のGTレース
用のクルマで、翌年1977年との2年で400台~製造の限定車
ポルシェ934のトミー 製の
タカラトミー ・トミカリミテッド
SシリーズNo.0009 ポルシェ 934TURBO(ターボ )のミニカーレビューです。
トミカリミテッド Sシリーズは、1/43~
1/45と言うスケールがラインナップされ
このポルシェ934は、1/45スケールの
サイズで、元はトミカダンディの金型を
ベースにグレードアップさせて販売したシリーズです。
934は外観的に930にオーバーフェンダー
を付けて、太いタイヤにフロントに在る
大きなアンダースポイラーが付く特徴で
今見ても、迫力あるビジュアルを持ちます。
ミニカーでも、オーバーフェンダーの
取り付けビスなど忠実に再現されています。
934をサイドから観てもフロントアンダ
ースポイラーと、リアウイングが目立ちます。
メシュタイプのホイールも、サイズ的に
やや難しいタ仕様ですが、見事に再現しています。
斜め後ろから観ると、リアフェンダーの
迫力は圧倒的で、市販車の930に改造を
加えて、実際に大きなリアを再現する方
が現れた程でした。
934の後ろは、やはりリアウイングの
存在が大きく其の下のブレーキランプ類
が横一直線同幅なのが、この時代の
911系のスタイルで、今でも復活させてほしいポイントです。
バンパーは、2つの突き出た黒いコブの
ように見えるアメリカの衝撃吸収規定に
合わせた形で、ビック・バンパーと
言われ、賛否が分かれる部分です。
934の車内は左ハンドルで、オーソドックスな市販車的に留まって居ます。
実際の934は、勿論レース車輌なので
市販車とは違い、ロールバーが貼り巡ら
せられていて、助手席などはミニカーの
ように無く、軽量化に努め1,090 kgの
軽さを達成していました。
934のリアは開いてエンジンが一応搭載
されていて、ポルシェ初の水冷式のインタークーラーも再現されています。
エンジンは、ポルシェカレラ3.0RSRの
2,993cc水平対向6気筒75型をベースに
ターボチャージャーで、1.4bar過給して
485馬力を絞り出していました。
934を真下から観ると、一応リアの
エンジン部分は塗装されていますが
いい意味でレース用でリアエンジンなの
で、実車も何も無い為、刻印も中央でよく読めます。
■マンガで大活躍の赤いポルシェ!
ポルシェ934は、サーキットの狼を軸に
スーパーカーブームの頃、1977年に
ひみつ指令マシン刑事999と言う934に
乗った刑事が活躍するマンガが連載され
スピンオフとして、同じマンガ家の
すがやみつるのラジコン探偵団でも
子供が操るメインのラジコンが934で
934のラジコンを使って事件に挑む
マンガも連載されました。
そのマンガと同じマシンが、当時の田宮
から発売された電動ラジコンカー第1号
も、またポルシェ934で10万台を売り
上げる大ヒットになり、以後のラジコンカーのジャンルを決定的にする土台になります。
その為に、雑誌やデパート、模型屋さん
の店頭に、このポルシェ934の実車や
模型の写真を、多くの子供や模型愛好家
が、目にしたスーパーカーでもありました。
ただ、ポルシェ934は公道を走れる
クルマでは無くレーシングカーなので
走った時点で刑事がアウトになってしまうので・・・
なんらかの特別車輌として許可して
もらったのでは無いかと思います(^^:
模型やメディアから、実際の活躍以上に
想い入れのあるクルマと言う世代の方も
多いクルマなので、ミニカーで手元に
置くのも懐かしく想える1台だと思います。
18年以上経っていますが
かんたんなメンテナンスの御蔭で
ポルシェ934も元気で綺麗です。
ポルシェ934 1976年~1977年 FIAグループ4車両 エンジン 空冷930/75型エンジン 排気量2,993cc インタークーラー水冷485馬力 重量1,090 kg 製造・約31~400台 *911・75型をベースの改造の為、厳密な数は謎。 |
■発売・Sales Year 2002年
■価格 2,052円
■実車 ポルシェ934
■製品仕様 1/45スケール