リアルソフビ時代へ向かう三首龍の魅力!
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
Introduction of Japanese toys
King Ghidorah(GODZILLA SERIES)
玩具レビュー41は、1983年に山勝
から発売された、怪獣のソフビ
キングギドラのレビューです。
ウルトラマン80が、1981年3月25日
に放送終了し、~2年経った時期は、当時
の感覚では、ウルトラマンやゴジラが
半永久的なキャラと実感していたような
人は居ない時代で、おもちゃ屋からも
怪獣やヒーローの玩具は、まったくと
言っていいくらい姿を消してしまって
いました。
そんな時期に、東宝のゴジラ(1994)の
製作が決まって、突然発売されたゴジラ
シリーズのソフビでの1つが、今回の
キングギドラでした。
どことなく、前ポピーのキングザウルス
シリーズのキングギドラを、思わせる姿で
リアルよりも、可愛らしい感じが強い印象です。
リアルソフビへの進化
ですがキングザウルスよりも進歩
している所も多い、この時期のソフビです。
整形色もラメぽくない、落ち着いた金色に
なっていて、黒い吹き塗装も適当な箇所に
吹いていた時代とは違い、それなりに
立体的なアクセントとして吹いています。
後姿も、今までは短く略されていた尻尾も
それなりに長くなり、翼も大きさは…まだ
足りませんが、ちゃんと背中が造られた
上部に着いています。
塗装も翼の付根と外側に吹いてあり、少し
リアルな方向に進化しています。
首はセンターの1つしか可動しませんが
翼は左右共に可動出来るようになっています。
ウロコもパターン的なモノから、1枚1枚
貼ったキングギドラのスーツに近いモールド
で、全体に筋堀が入っています。
ただ、センターの首は左右の頭が在るので
あまり可動しても…意味は無いかもですが
動かないよりは、かなり嬉しい進歩です。
目も白目と黒目2色入れられ、クチの中にも
赤を入れると言う、当時としては少し手間を
掛けて塗装されています。
足元の刻印は左にのみ在り「東宝」と
「東宝映像」も、並んで入れられています。
流星人間ゾーンにも、ゴジラと共に出演して
いるからだと思います。
*流星人間ゾーン・東宝映像制作のテレビ番組。
右には版権シールが貼られているはずですが
袋に入れずに、そのままで売られていたので
買った時には、すでにシールは無かったと
言う方も居ると思います。
真横から前傾に足の角度を変えても、いがいにリアル
バランスが良く立つのには驚きます。
ゴジラ(1984)に合わせて、7種類の怪獣を
ラインナップさせた山勝でしたが、映画には
ゴジラ以外の過去怪獣は出ず、話題にはなり
ましたが、怪獣ブームの再来にはならずに
山勝のゴジラシリーズは、この年の販売で終了
してしまいましたが、後のリアルタイプの
ソフビへのブリッジになったソフビでした。
38年以上超えてもメンテナンスの御蔭で
キングギドラも綺麗で元気に保っています。
キングギドラ 身長100メートル 飛行速度マッハ3(大気圏) 引力光線を吐く スーツアクター |
■発売・Sales Year 1983年
■当時価格 500円
■登場作品 ゴジラシリーズ・流星人間ゾーン
■製品仕様 全長サイズ約17.5cm~*足の角度で異なる。