木下平八郎とアセレンチ・ランプの関係?
Introduction of Japanese toys
Aserenchi Rampu(OSAMU TEZUKA)
ホビービルドプラスの宇宙九太です。
玩具レビュー60は、手塚治虫の
スター・システムキャラクターの1人の
アセレンチ・ランプを、ビリケン商会が
販売したソフビ人形のレビューです。
*スター・システム、映画の俳優のように
同じキャラが、別の作品で別の役として
登場して描いていたシステム。
アセレンチ・ランプは、俳優さんで言う
芸名で、ヒゲオヤジやお茶の水博士の
ように作中で、アセレンチ・ランプと
言われる事は少なく、悪役を演じる事が
多いのもあって名前が特に無いか、別名、ランプだけ付くキャラです。
手塚ファンには、当たり前の事として
アセレンチ・ランプと言う名で、語り
会える本当の意味でスター・システムを
実現してるキャラクターだと言えます。
数々の手塚作品でも、悪役は勿論、警部
医学者、女性を演じる事もある特異な
存在でネーミングの由来でも在る
後頭部に感情を表現する、漫画ならで
はの表現方法としてロウソクが立つと言う技?を見せる。
漫画的には、アイディアが閃くと電球が
頭部で点灯する画が描かれる事が在りますが
アセレンチ・ランプの場合、ロウソクの
火を熱源とてストーリー上利用する事
もあります。漫画のキャラクターとして
もっと評価されてもおかしくない素晴らしいキャラの1人です。
ソフビのアセレンチ・ランプは、その
キャラの重要性、希少性を充分に反映
した凝ったソフビ人形になっています。
手塚治虫キャラクター・ワールド4人の
シリーズの中の1人としてリリース
されていますが、ポーズは、他のキャラ
とは大きく違い、ギャングを演じた事が
多い印象からか?ピストルを構えていて
前傾姿勢で表情まで着けられています。
背面から観ても、御決まりの格子模様の
背広で、立ち姿勢で造形・製造する方が
楽なソフビ人形ですが、右手の肘が後方
に伸びて背広の裾が後方になびいた形状で造形しています。
主役のキャラクターでもソフビでは
やらないポージングですがキャラクター
のイメージを重視して、見事に形にしている素晴らしい1品です。
側面から見ると、前傾姿勢で足の運びや
右手に構えるピストル、突きだした顔
(頭部)のポージングの形状が、よく解ります。
略可動しませんが、このポーズを見れば
充分に、手塚ファンなら納得なソフビ人形です。
右手のピストルは、グリップが手の隙間
から見える部分の黒や、引き金にかかる
ヒトサシ指部分も細かく塗装していて
シャツが背広袖のカフからのぞく部分
などは略されるのが普通ですが、造形し
白で塗装していますしベルト通しまで塗り分けています。
靴の裏には1990年、ビリケンの刻印と
手塚プロ・版権シールが1枚貼ってあります。
また、頭部のロウソクは別パーツなので
回転させる事が出来ます。このロウソク
だけで2色使用し、他に無いオレンジも
使用してでもこの部分を大事に再現してるのにも頭が下がります。
30年超えてもメンテナンスの御蔭で
アセレンチ・ランプも綺麗で元気に保っています。
リアルなアセレンチ・ランプのモデル!
アセレンチ・ランプの頭には何故?
ロウソクがのって居るのか?と言う謎は
作者の手塚治虫が、小学生の時の友人の
1人に、後頭部に平たいくぼみがある
木下平八郎くんが、ロウソクのせれば
立つ?と言う噂を面白がり、産まれた
キャラクターで、ヒントになった実際の友人が存在していたそうです。
■発売・Sales Year 1990年
■当時価格 4000円
■手塚治虫・キャラクター・ワールド
■登場作品 W3、ブラック・ジャック、鉄腕アトム・他
■製品仕様 全長サイズ約26cm