ビリケン商会・学生服アトム【200】

Introduction of Japanese toys
ASTRO BOY (ATOM)

ホビービルドプラス宇宙九太です。

玩具レビュー200は、鉄腕アトム
主人公アトムを、1964年浅草玩具
発売した復刻版を、ビリケン商会
1997年販売した*学生服アトムのレビューです。

*復刻時・鉄腕アトム人形との広告もある。
当時&復刻時も確定的な商品名が無い理由は
7つの謎にて解説します。

鉄腕アトムは、1952年から雑誌少年に連載
された人気漫画で、1966年国産初のアニメ
としてフジテレビ系で放送、1980年には
カラーで日本テレビ系で放送された作品です。

世界各地でも放送され、アストロボーイ
(ASTRO BOY)として海外でも有名で
現実の日本の人型ロボットの開発のベース
に大きな影響を与えたSF作品です。

制服アトムお宝プレミア価格7つの謎!

1964年浅草玩具が発売した
オリジナルの学生服アトム(仮記載)は
約55cmの大きいサイズと、約45cm
少し小さいサイズが発売されました。

 謎1・商品名?

ここで問題なのが、メーカーのカタログには
「歩く!鉄腕アトム」(55cm)と記載
している資料が在ります。

その為に商品なとして「歩く!鉄腕アトム
と、記載されたり、そう言う事もありますが…

コレは、カタログキャッチコピーなのかもしれません?

 謎2・ギミック

歩くギミックとは、普通の女の子の人形
などで、子供が人形の手をとり一緒に歩く
ギミックの事で、当時はメジャーな大きな人形のギミックでした。

ですが、現状約45cmアトムの方に
しか歩行ギミックが無いとされていて
カタログの約55cmは歩かないので
ネーミングとしては「?」異なる事になります。

 謎3・目

約55cmの大きいサイズと、約45cm
違いの基準には、アトムの「があります。

ミッキーマウスなどでも言われる
パイカットと言う三角に切り込んだ
部分の位置が、基本は約55cm
向って右下にあり、約45cmの方は
上の写真のように向って左側にあります。

ですが、カタログのアトム
向って左側にあるので、約45cmの方
数字記載間違いでは?とも言われます。

更に、エラー的にか?約55cmにも
向って左側パイカットがある個体も確認出来ます(^^:?

 謎4・制服

「制服アトム」とか「制服版アトム」
などの言い方もされますが・・・
コレも、両サイズ共に制服を来た使用
マンガやアニメでお馴染みのパンツ姿の
着てない使用2種が発売されていたので

制服が無いから完品じゃ無いとは
言えす、ネーミング的にも半分は正解では無い事になります。

*約55cmサイズは、当時制服使用が1200円、制服なしが1000円でした。

 謎5・クチ

アトムクチも、両サイズ共に
基本は赤いラインが入っていますが
時期的になのか?エラーなのか?
どちらもが入って居ないバージョンが存在します。

頭部の原型は両サイズで同じですが
複製型なので、微妙にクチ元や
あごのラインなどが異なりますので、本来は1サイズのみ赤クチだったのかもしれません。

 謎6・身長

両サイズ共に「」を付けているのは
明らかに身長1cmくらい違う
個体が存在するからで、微妙なのですが
頭部の形状が独特なので、並べると
意外に?目立つ身長「でもあります。

 謎7・ボディ

アトムは腕のカラ―は、と同じ
ですけども、ボディと足が少し
違うカラ―(ピンクぽい)タイプが
制服を着たバージョンに見られます。
脱がさないと解りませんが(^^:

このボディがピンクの方が
身長が高く、身長が高い原因になっています。

おそらく、頭部以外は他の「人形」
と、共通パーツが使える事から
見えない部分は、アトム用のパーツ
では無いパーツを使用した為だと思われます。

このような使用違いや7つの謎はありますが
オリジナルは、程度で100万円前後から
200万円近い値が付くプレミアになっていて

制服が在る方が高額ですけども
その状態でも、かなりのがあります。

その為、制服は貴重なので復刻から
制服を移植して飾るファンもいます(^^:

それらの使用からも、復刻でも初回限定生産
1997年時に14000円は、オリジナルが
2桁万円だったので、高額でもあり少なくて
5万~8万円程のプレミアになっています。

制服着てるアトムを前から観ると
紺色の服で、当時(1964年)
しては、けっこう良いとこの子と
言う印象で、白襟になっています。

着せやすい為だと思いますが
スケール的には、少しボタン
大きい感じで、可愛くなっています。

名札は白襟で見えないと思うので
別撮りすると、小さい安全ピン
本当に白い布が止められています。
*当時の名札は布でした。…未来のロボットですが(^^:

ポケットも、ちゃんと縫われています。

アトムの左サイドからは
頭部の光の白い四角が…
角度的に前からよりも気になります(^^:

勿論、アトムの頭部は
光の反射を表しいてるだけですが
フィギュアに実際に入れてしまうのも凄いです。

手は、よく見ると小指が少し
外に反っていますけども
コレは、オリジナル浅草玩具
女の子の人形を販売していたパーツを応用した為なのですが

アトムは、変な意味ではなくて
少し中性的に、まつ毛が長く書かれ
たりする美少年要素があるのでマッチしている気がします。

アトムを後から見ると・・・
少し後頭部の肌の露出が多いです(^^:

小指が反って居るのも後ろから見るとよく解ると思います。

1966年マルサンから発売された
おはなしウルトラマンシリーズ
科特隊員の手も、小指が反っている
のも、マルサンがパーツとして
人形の手を調達した為だと思います。

制服を脱いだアトムの前です。

胸が少し膨らんでいるのも
女の子の人形を作るメーカーが
そのパーツを応用したからです。

緑のベルトは、当時の浅草玩具
オリジナルは、緑のビニールテープ
だったので、ベタベタボロボロ
殆ど現存する個体に残って無い
新しく貼り直しているモノなので

ビリケンは、グリーンメタリック
リボンをベルトにしていて
個人的には好感を持てる復刻変更点です。

制服写真の反対側(右)からのアトムです。

足が長く見えるアングルですが
コレは、アトムの手(片手)を上げて
横に並んで手を取って歩くと
一緒に歩くギミックの為でもあります。
*人形自体で「歩く」を勘違いしている方は
その場で歩くような動きをすると思う
ようですけども、当時は子供が手を引く
同ギミックの50cm前後の大きな人形がありました。

ミラーマンにも、1971年ブルマァクでは
無くヨネザワから歩行ミラーマンと言う
48cm程のソフビが発売されていました。

アトム制服を脱いだ背中です。

後頭部から首、背中へのラインも
女の子ぽく、お尻もマンガのアトムより小さいです。

可動は首と、肩(腕の付根)足の付根が可動します。

が、この角度から見ると
細く見えますが、コレも
女の子の人形の服を着せ返る知恵

が曲がらない人形に
服を着せやすくする工夫です。
*脱がすのは楽ですが着せるのは
少し腕の角度を試行して着せます。

足の裏(下)には、右足に凹モールド
(C)手塚プロダクション

左足には、BILLIKENと、1997
凹モールドで文字が刻まれています。

24年以上超えてもメンテナンスの御蔭で
鉄腕アトム綺麗元気に保っています。

■株式会社浅草玩具・略歴

1950年東京都台東区に浅草玩具人形株式会社
として玩具問屋と節句人形問屋が合併して創業
首振りカッパがヒット
1965年株式会社浅草玩具へ社名変更
この時期に鉄腕アトムシリーズがヒット

1966年・子供がのれる弁慶号(ブロー成形玩具がヒット
1973年・ゲイラカイトが爆発的に大ヒットする。
1996年・株式会社インクスに社名変更
2001年・倒産

■メーカー・ビリケン商会   オリジナル 浅草玩具
■発売・Sales Year・1997年  オリジナル1964年 
■当時価格 14000円
■登場作品 鉄腕アトム
■製品仕様 全長サイズ 約45㎝ 

鉄腕アトム&ヒョウタンツギ
完成品フィギュア
手塚治虫作品フィギュアシリーズ
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